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沖縄鉄軌道計画案づくりの概要

 沖縄県では、県土の均衡ある発展を支える利便性の高い公共交通ネットワーク構築のため、那覇~名護間を1時間で結ぶ鉄軌道の導入に向けた計画案策定に取り組んでいます。
 これまでの検討状況等について、以下の流れに沿って、イラストを用いて概略を説明しています。
より詳しく知りたい方については、専門委員会で議論した資料も掲載しておりますので、併せてそちらもご覧ください。


目次
■沖縄鉄軌道計画案を策定するねらい

「沖縄21世紀ビジョン基本計画」を着実に実施していくための総合的な交通体系のビジョンを示した、「沖縄県総合交通体系基本計画」において、県土の均衡ある発展を支える利便性の高い公共交通ネットワークの構築が位置づけられています。

同計画を踏まえ、県では、南北骨格軸として広域移動を支え、那覇-名護間を1時間で結ぶ鉄軌道の導入に向けて取り組んでいるところです。



■構想段階から着工までの流れ

 現在、検討を進めている沖縄鉄軌道計画案は、概略的な計画検討を行う「構想段階」となっています。
本計画案を策定した後(構想段階終了後)は、具体の駅位置等について検討を行う「計画段階」へ移行します。
さらに、「計画段階」終了後は、工事着工の前提となる環境への影響や都市計画との整合性等を確認するための手続きや鉄道事業等の免許取得に向けた手続きを行い、それらを経て、工事に着工することになります。

構想段階の役割

課題の解決、将来像の実現に向け、よりよい計画を策定するには、複数の案を設定し、幅広い視点で比較・検討を行うことが求められますが、全案を同時に詳細に検証することは、時間や費用等の面で非効率です。


こうした状況を避けるために、構想段階は幅広く複数の案について概略的な検討を行い、詳細検討を行う計画段階の検討対象(概ねのルート等の基本的方針)を絞り込むのが役割になっています。


構想段階は、概ねのルート等概略計画を検討する段階であり、具体的な箇所等現場の状況等を詳細に把握し検討を行うことが困難であることから、ルート案(複数)の評価にあたっては、絶対評価ではなく、同一条件を設定し、各案の比較優位性を中心に確認します。

計画段階の役割

計画段階では、構想段階で絞り込まれた案について、具体的なルートや駅位置、駅数、システムについて検討を行い整備計画を決定します。


この計画に基づいて、事業費や費用便益分析等について詳細に検討を行い、その結果を踏まえ、都市計画や環境影響評価法等に基づき法手続きに進むことが適切かどうかを評価することになります。 

計画段階後の手続き等

計画段階後は、工事着工の前提となる環境への影響や都市計画との整合性等を確認するための手続きや鉄道事業等の免許取得に向けた手続きを行います。


各段階の役割、検討事項について、より詳細にお知になりたい方は、こちらをご覧ください。

■構想段階における計画案づくりの進め方

構想段階における計画案づくりについては、平成27年1月に、基本姿勢、検討プロセス、体制のあり方などを定めた「沖縄鉄軌道の計画案検討プロセスと体制のあり方」に基づき、検討を進めています。


計画案づくりの進め方について、より詳細にお知になりたい方は、こちらをご覧ください。

Ⅰ.進め方に関する基本姿勢

構想段階における計画案づくりにあたっては、事前に検討手順を明確化し、透明性、合理性、公正性を確保し、県民の皆さまの理解と協力を得ながら、幅広い視点で検討を行っていきます。

Ⅱ.検討過程

構想段階における計画案づくりは、5つのステップで段階的に検討を行います。また、その際には県民の皆さまと情報共有を図りながら進めます。

Ⅲ.計画案づくりの体制と役割

構想段階における計画案づくりは県が主体となり、県民と情報共有を図りながら進めます。また、技術・専門的な助言を得るため、計画検討委員会や技術検討委員会を設置しています。

あわせて、各ステップでの検討や県民の皆さまとのコミュニケーションの進め方が妥当かなどをチェックするプロセス運営委員会を設置しています。

(計画案づくりの体制)
(各委員会等の役割)
(委員会名簿)


Ⅳ.今回の計画案づくりで検討する内容

構想段階における計画案づくりでは、概ねのルートや想定する公共交通システムなどを定めるほか、フィーダー交通ネットワークのあり方や沿線市町村の役割についても定めます。

その後、鉄軌道を実際に着工するまでには、整備主体の決定や営業主体の決定等事業化に向けた調整が行われる他、都市計画や環境アセスメントの法手続きを経る必要もあります。

Ⅴ.コミュニケーション実施状況

各ステップにおいて、県民の皆さまに検討内容についてお知らせするとともに、重要と思われる事項について意見を募集し、反映に努めてきました。

ステップを重ねるごとに、寄せられた意見数は増加し、鉄軌道計画案づくりに対する関心が高まってきていると考えています。

【テレビ(うまんちゅひろば)】
【ニューズレター】
【オープンハウス・パネル展】

写真:平成28年6月5日 イオン那覇

【県民会議(事前に公募により選定した県民がグループに分かれて行うワークショップのこと)】

写真:平成28年6月4日 沖縄県中部合同庁舎


コミュニケーション活動の実施状況について、より詳細にお知になりたい方は、こちらをご覧ください。

■これまでの検討状況

構想段階における計画案づくりについては、ステップ1で定めた「沖縄鉄軌道の計画案検討プロセスと体制のあり方(平成27年1月)」に基づき、検討を進めているところです。


ステップ2からステップ3にかけては、「陸上交通の現状及び課題」、「将来のあるべき姿」について広く情報提供を行うとともに、対策案「骨格軸とフィーダー交通が連携する利便性の高い公共交通ネットワークの構築」の必要性について共有を図ってきたところです。

    

ステップ3では、対策案として7つのルート案を設定したほか、 よりよい案を選ぶため、どの案がどの点で優れているかを客観的に評価する「評価指標」(対策の効果を測るものさし)を設定しました。

その他、骨格軸と地域を結ぶフィーダー交通の連携イメージ、想定される公共交通システムについて整理しました。

陸上交通の現状・課題と将来の姿

ステップ2(平成27年1月~同年8月)において、「陸上交通の現状及び課題」、「将来の姿」について、県民や関係機関、市町村等とのコミュニケーションを通し、情報共有を図ってきました。


将来の姿の実現に向けて何らかの対策を講じることは必要であり、引き続き、鉄軌道計画案の検討を進めていくことについて、県民の理解が得られたものと考え、検討を進めていくことにしました。

(陸上交通の現状・課題)





(陸上交通の現状と課題の整理)
(将来の姿)

(将来の姿が実現した場合の私たちの暮らしのイメージ図)

「陸上交通の現状及び課題」、「将来のあるべき姿」についてより詳細にお知になりたい方は、こちらをご覧ください。

Ⅰ. 対策案
(骨格軸とフィーダー交通が連携する利便性の高い公共交通ネットワーク)

1.対策案検討の基本的考え方について

「将来のあるべき姿」と「陸上交通の現状及び課題」から確認された課題を踏まえ、将来の姿の実現等に向けて求められる「公共交通の役割」を整理しました。


併せて、将来の姿の実現等に向けて求められる「公共交通の取組」について、「既に取組が始まっているもの」と「今後、具体的な検討が求められるもの」に整理の上、「今後、具体的な検討が求められるもの」を対策案としました。


さらに、「公共交通の役割」から「対策案検討の視点」を整理し、この「対策案検討の視点」に基づき、対策案である「骨格軸とフィーダー交通が連携する利便性の高い公共交通ネットワーク」について検討を進めることとしています。

(対策案検討の基本的な考え方)

(公共交通の役割を踏まえた対策案の検討視点)

「対策案検討の基本的考え方、公共交通の役割・取組、検討の視点」についてより詳細にお知になりたい方は、こちらをご覧ください。

 
2.骨格軸のルート案(複数)について

将来の姿の実現等に向け求められる公共交通の役割から、「ルート案検討の視点」を整理しました。

ルート案については、この「ルート案検討の視点」に基づき検討を進め、県が提示したA、B、C、Dの4案に、県民の皆さまから寄せられた意見を踏まえ、新たに 3案を追加し、7案を設定しました。


現在は、ステップ4の段階に入っており、ステップ3で設定した7つのルート案について、よりよい案を選ぶため、どの案がどの点で優れているかを客観的に評価する「評価指標」(効果を測るものさし)を用いて、比較評価を行うこととしています。


また、県民の皆さまから寄せられた名護以北や南部への延伸、北部や中部の概ねの地域を経由する等、骨格軸へのルート付加については、ステップ4で利用者数等の需要などを踏まえて、検討することとしています。




(現時点の骨格軸検討対象ルート 7案)

「骨格軸のルート案」についてより詳細にお知になりたい方は、こちらをご覧ください。


   
3.フィーダー交通について

フィーダー交通とは、骨格軸と地域を結ぶ支線のことです。骨格軸とフィーダー交通が連携することにより、多くの県民が公共交通を利用することができるようになります。


フィーダー交通の検討に当たっては、将来の姿の実現等に向け求められる公共交通の役割から、「フィーダー交通(支線)検討の視点」を整理しました。

この「フィーダー(支線)交通検討の視点」に基づき、既存のバス等の公共交通ネットワークを踏まえ、骨格軸と地域の効率的な結び方について検討を行いました。



「フィーダー交通の検討」についてより詳細にお知になりたい方は、こちらをご覧ください。

 
4.想定される公共交通システムについて

構想段階における計画案づくりでは、想定されるシステムの検討を行いました。

なお、普通手道、小型鉄道、モノレール、LRTなどといった具体的なシステムの選定は、構想段階終了後の計画段階(詳細計画の段階)で行うことになります。

(1)骨格軸のシステム
 

那覇と名護間を1時間で結ぶ必要があるため、時速100㎞以上のスードが求められます。

そのため、道路交通法等の規制を受けない専用軌道を有する小型鉄道やモノレール等の新交通システム、専用軌道を有するLRTが想定されます。

(2)フィーダー交通
 

「速達性、定時性、乗降のしやすさ」、「他の交通機関との連携」、「地域のまちづくり」に適したシステムが求められます。

既存のバス路線が地域と主要施設などを結んで運行されていることから、主に、路線バスが想定されます。需要が多く路線バスでは非効率な地域では、輸送力の高いBRTやLRTなども想定されます。

「公共交通システムの検討」についてより詳細にお知になりたい方は、こちらをご覧ください。

  

Ⅱ.評価方法の設定

7つのルート案の中から、よりよい案を選ぶためには、どの案がどの点で優れているかを客観的に評価する必要があります。

そのため、7つのルート案を比較するための「評価項目」(評価の視点)と「評価指標」(評価項目の効果の程度を測るものさし)を設定しました。

ステップ4では、「評価指標」(効果を測るものさし)を用いて、7つのルート案について比較評価を行っていきます。

1.評価の視点(評価項目)について

将来像実現に向けた課題解決に必要な視点に加え、環境影響評価法に基づく配慮書手続きや、鉄道プロジェクトの評価手法マニュアルのほか、県民から寄せられた意見も踏まえ、対策案検討に必要な評価項目を整理しました。

(委員会で整理した評価項目)
(県民への意見募集)
(県民意見を踏まえた評価項目)

※赤字は県民から寄せられた意見を踏まえ追加した項目



「評価項目」についてより詳細にお知になりたい方は、こちらをご覧ください。

 
2.対策の効果を測る「ものさし」(評価指標)について

複数ある対策案の中から一番適したものを選ぶため、評価項目毎に、対策の効果の程度を測るための「ものさし」(評価指標)を設定し、ステップ4では、これを用いて複数案を比較評価します。


「評価項目、評価指標」についてより詳細にお知になりたい方は、こちらをご覧ください。

 
■今後の検討事項

現在は、ステップ4の段階に入っており、ステップ3で設定した7つのルート案について、よりよい案を選ぶため、どの案がどの点で優れているかを客観的に評価する「評価指標」(効果を測るものさし)を用いて、比較評価を行うこととしています。

その他、「フィーダー交通ネットワークのあり方」、「沿線市町村のあり方」について整理することとしています。

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